スイス・カップ3回戦が現地時間29日に行われ、FW柿谷曜一朗の所属するバーゼルはアウェイでボーレンと対戦し、3-1で勝利した。この試合で1得点1アシストの活躍を見せた柿谷を30日のスイス紙『バーゼラー・ツァイトゥング』が絶賛している。
同試合で、前半11分に鮮やかなバイシクル・シュートを決めた柿谷。さらには同点とされ迎えた41分に勝ち越しゴールのアシストを決め、準々決勝進出に貢献した。
試合後、柿谷は「勝てたことが良かった」と、喜んでいる。そして、その前のリーグ戦の出来に比べれば、満足以上のものだったようだ。
ザンクト・ガレン戦以来、3試合で14分の出場だった柿谷。同紙は、「お金を支払い、バーゼル駅を乗り継いで、ボーレンまで来ても、柿谷がプレーするとは保証されていなかった」と、この日も柿谷の出場は不透明だったことを述べた。
だが、同試合でスタメン出場1ゴール1アシストの活躍をした柿谷に対し、「この日は違った。お金を出して見に来るだけの価値はあった」と絶賛。この試合では、「誰も文句のつけようがない攻撃のパフォーマンスを見せた」と、評価した。加えて、日本の記者たちも同選手のニュースを届けることができるだろうと伝えている。
この試合では、大活躍の柿谷だが、同紙はまだ完全ではないという見解を示した。パウロ・ソウザ監督も「ゴールとアシストは、評価基準として見ることはできる」と話しており、ディフェンス面ではまだ信頼を勝ち得ていないと同紙は予想している。
苦しい状況が続く柿谷だが「ここからもっと試合に出られるように、常にベストを尽くす」と、意気込んでいる。まずは、1日にホームで行われるグラスホッパー戦、そして4日に行われるCLに向けて再び活躍することに期待がかかる。
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