28日に行われたDFBポカール2回戦のザンクトパウリ対ボルシア・ドルトムント戦で思わぬハプニングがあった。試合後の記者会見前に、ドルトムントファンから思わぬ愛の告白があったと、30日のドイツ紙『ビルド』は伝えている。
MF香川真司の所属するドルトムントは、2部のザンクトパウリとアウェイで対戦し、3-0で勝利を収めた。その試合後の記者会見の直前、ユルゲン・クロップ監督の前に一人の女性が立ち、ドルトムントに対する愛を語った。
彼女の名は、エリカ・Wさん(一般女性のため苗字は非公開)。ザンクトパウリのスタジアムのケータリング会社で働いている。
エリカさんは「私はドルトムントで生まれた、サッカー狂です。しかし、40年ハンブルク(ザンクトパウリのホーム)に住んでいます」と話し始め、ドルトムントのファンであることがわかってしまうと、外も歩けないと明かした。
だからこそ、この日が来ることを待ち遠しくてたまらなかったと告白。そして、発言の理由を「どれだけドルトムントを素晴らしいと感じているか、クロップ監督にただ単に伝えたかった」と説明。さらに、リーグ戦における危機的状況について「私たちファンはドルトムントを愛し、危機をみんなで乗り換えられると思っていると説明したかった」と精一杯のエールを送った。
記者会見が始まっていることに気づいていないほど夢中な彼女を、クロップ監督は抱きしめて精一杯の感謝を表現した。
ドルトムントのスローガンである「Echte Liebe(本当の愛)」を、彼女は態度で示したようだ。
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