同点で折り返すもハイペースなカリアリに翻弄される
中2日で連続の1-1。この結果、9節を終えて4勝4分け1敗の勝ち点16。同日に行われた試合ではサンプドリアとウディネーゼが敗れたため、得失点差ながら暫定3位に浮上。30日に行われるヴェローナ対ラツィオでラツィオが勝利すれば勝ち点18となるため、ミランは4位に落ちることになる。
この日の相手は、ズデネク・ゼーマン監督に率いられているというだけでも“超攻撃的”でアグレッシブなスタイルであることが分かるカリアリ。第5節では、インテルを4-1で粉砕している難敵だ。
実際、この試合でもキックオフと当時にハイペースな攻撃を繰り出し、前半4分にはヴィクトル・イバルボが無人のゴールへシュートを放つなど決定的なチャンスを作り出した。ただ、このシーンではゴールを防いだミランのDFアディル・ラミを称えるべきだろう。
その後、ミランがペースをつかむ時間帯もあったものの、24分にカリアリが先制。左サイド(ミランの右サイド)を崩してマルコ・サウがクロスを上げると、ゴール前に走り込んだイバルボが頭で決めた。
ミランにとってはアウェイの地で痛いビハインドを負ってしまった。カリアリのハイテンポなサッカーに付き合おうとして雑な形でボールを出す場面も少なくはなかったため、流れを引き寄せるのは難しくなると思われた。
しかし35分、ジャコモ・ボナベントゥーラの一発がチームを救う。エリア外から放った山なりのシュートはGKの頭上を越えてゴールへ。一見すると、クロスが外れてゴールに吸い込まれた“ラッキーゴール”かとも思えるが、ボナベントゥーラの視線はしっかりとゴールマウスを捉えていた。狙い通りのシュートだったということだ。