中2日でも先発へ。相手のプレスに打ち勝てるか
ただそんな状況の中、改めて今シーズンの進歩が感じられるシーンもあった。ボールロストはなく、逆にフィジカルを利して度々プレスを引きちぎっていたのだ。
象徴的だったのは前半43分のプレイ。タックルに来たマルコス・アロンソと体を巧みに入れ替え、ライン際でボールのキープに成功。そのままドリブルでボールを力強く運んだのちに、裏へ出たメネズにパスを送っている。
昨シーズンまでなら、スペースが消され足を止められると、体を当てられたのちに一気にボールを持って行かれていたところだ。自らも頻繁に右サイドのカバーに入りタフに守りながら、競り合いに耐えるだけのフィジカルを保っている。
地元メディアが本田のプレイに対しておおむね及第点を与えたのは、今までの活躍への評価と同時に、そういう面を見ていたからだろう。
さて、本日29日(日本時間30日)は中2日でアウェイのカリアリ戦である。
インザーギ監督は「回復していない選手が複数名いる。状態を見たい」としながらも、「チームの状態を変えるのはあまり好きではない」と語っていた。ターンオーバーの行使は最小限、本田もスタメンで使われると見られている。
開幕時は負けが続いたカリアリは、ゼーマン監督の戦術が定着しつつあり、徐々に結果を出してきている。今回も前線から積極的に押し込むアグレッシブなサッカーを仕掛け、ミランは消耗戦を強いられるはずである。
その中で本田は守備にも参与しつつ、相手の激しいプレスに打ち勝って前に出ることができるか。良好なフィジカルコンディションを、この試合で再びゴールへと結びつけて欲しいものである。
【了】
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