仏教徒として知られている元イタリア代表のロベルト・バッジョ氏が27日、ミラノ近郊に建設された仏教施設のオープニングセレモニーに出席した。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が28日付で報じている。
バッジョ氏が出席したのは「池田平和文化会館」という創価学会の施設のセレモニーで、ミラノ市長ら多くの公人も出席した。約900人もの出席者に大きな拍手で迎えられたバッジョ氏は、出席者とともに「南無妙法蓮華経」を唱えたと同紙は伝えている。
この施設は1500万ユーロ(約20億円)もの建設費と3年の建設期間を費やして建造され、約1000人を収容するホールを備えるなどヨーロッパ最大級の仏教施設とのことだ。
バッジョ氏は「仏教徒になったのは27年前で、私の人生で最も幸せなこと」ともコメントしている。
さらに28日付の『コリエーレ・デッラ・セーラ』の取材に対して「現在(イタリアでは)多くの人が仏教の哲学に興味を示している。この施設もそういった人々のために建てられた」と答えたが、現在イタリアには7万人の創価学会員がいるとされている。この施設の建設費も7万人の会員から集められたようだ。
最近イタリアではイスラム教のモスク建設を巡って論争が起こっていたが、これに関しても「誰もがそれぞれの宗教を信じることは自由だ。重要なのは自らを幸せにするかどうかだよ」と持論を展開した。
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