ハノーファーに敗れ4連敗と泥沼に陥ってしまったボルシア・ドルトムント。元ドイツ代表GKオリバー・カーン氏は、その原因の1つがバイエルン・ミュンヘンに移籍したFWロベルト・レバンドフスキの穴が埋まっていないことだと、26日の『スカイ』の番組で語っている。
番組内で同氏は、昨季ブンデスリーガ得点王であるレバンドフスキに代わるFWの獲得方針について疑問を呈した。
今季、ドルトムントが獲得したFWは、アドリアン・ラモスとチーロ・インモービレの2選手。カーン氏は、選手獲得について「最適とは言えない」と、コメント。続けて、具体的にインモービレの名を挙げ「ユルゲン・クロップのコンセプトに合っていない」と見解を述べている。
インモービレは、昨季セリエAの得点王。実力はすでに証明されている。しかし、ドルトムントに移籍してきた今季は、公式戦11試合で4得点。リーグ戦では、9節の時点でまだ2得点と苦しんでいる。
その同選手に対し、同番組にゲスト出演していたローター・マテウス氏も「ドルトムントの早いテンポで崩すサッカーとは合わない」と、賛同。「インモービレはペナルティエリア内で構えるストライカーだ」と、述べている。
カーン氏は「ドルトムントに必要なのは、前線を動き回るFWだ」と話すが、そう簡単にレバンドフスキのようなFWが見つかるはずもない。ドルトムントが泥沼から脱出するには、そのインモービレの爆発に期待するしかない。
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