次節は直接対決。エース南野「絶対負けられない」
右サイドハーフでフル出場した南野は攻撃の中心として最後まで得点を目指した。
前半にはシザースで相手を幻惑し、抜き切る前にシュートを放った。31分には相手からボールを奪うと一気に加速し、速いクロスを送った。
それでもマリノスの守備も堅く、南野はこじ開けることはできなかった。
「効果的に崩したシーンは少ないですし、こっちのやりたい形はあまり出せなかった。試合の中でひとつ形になるシーンがあったらそこから崩していけるんですけど、それもなかった。そこは何とかしていかないといけない」
セレッソのひとつの形である、ボールを奪ってからの鋭いショートカウンターを見せることができなかった。2トップにボールが入ってもフォローが遅く、連動した攻撃にはならなかった。
南野にしても、この日放ったシュートは前半の1本のみ。
「個人的にはもう少し前で関わりたかったですし、そこでもっと存在感を出していきたいと思います」
アグレッシブな攻撃がセレッソの持ち味だが、降格圏内にいる以上、負けは何としても避けたい。そうした意識が全体のラインを下げる一因になっていたかもしれない。
だが、攻守のバランスを考えながら戦えることはプラスに捉えていい。その中でいかに決定機をモノにするかが課題だが、思い切って攻撃に出た時の破壊力は元々このチームに備わっている。
次節はヴァンフォーレ甲府と対戦する。勝点差は3と残留争いに向けた直接対決だ。
「次は直接対決で、ホームなので絶対負けられないですし、いい準備していきたい」
若きエースはそう言って前を向いた。
【了】
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