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香川真司 10年前

まるで『ジキルとハイド』。CLで好調もブンデスで絶不調のドルトムント。欧州王者を狙いつつ残留争いの可能性も

ハノーファーに0-1と敗れて4連敗を喫したドルトムント。一方でチャンピオンズリーグでは3連勝と絶好調。地元紙はビッグイアーを狙いながら残留を争う“二重人格者”のようなシーズンとなることを危惧している。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

徐々に状態は上向きも結果を残せず

まるで『ジキルとハイド』。CLで好調もブンデスで絶不調のドルトムント。欧州王者を狙いつつ残留争いの可能性も
マッツ・フンメルスの61分の清武の直接FKを振り返ったコメントを引用してビルド紙は…【写真:Getty Images】

 2014年10月26日付の独大衆紙ビルト日曜版で「ドルトムントの結果は精神分裂病である」としたのは、同紙の記者ヴァルター・シュトラーテン氏である。

 25日に行なわれたブンデスリーガ第9節でドルトムントがハノーファーに敗れたことで、シュトラーテン氏は「もしかするとチャンピオンズリーグでは勝利を収め、国内では残留争いをするというクラブを我々は持っている」と記した。

 続いて同氏は「ボルシア・ドルトムントの結果は『ジキル博士とハイド氏の奇妙な物語』のような二重人格者である」とする。

 ビルト日曜版は「ドルトムントの中の世界王者の争い」という大きな見出しで、ドルトムント対ハノーファーの一戦をマッチ・オブ・ザ・デーとして報じた。

 そして「あなたがBVBとユルゲン・クロップのファンであったら、この記事を読むべきではない。我々はあなたに警告した!」として始めている。

 ビルト紙はマッツ・フンメルスの「ボールはとても長い間飛んだ。私はボールがゴールの中に飛んだことにとても驚いた」と61分の清武の直接FKを振り返ったコメントを引用して、「キャプテンのフンメルスが試合終了の笛の後にゴール・キーパーのロマン・ヴァイデンフェラーを攻撃する」と書き立てた。

 ビルト紙:「ドルトムントは危機の中に自らをさらに撃ち落とす!」

 フンメルスは続ける。

「我々が自分たちのチャンスを決めたならば、我々は3-0で勝っている。今我々は再び敗北とともにここにいる」

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