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本田圭佑 10年前

“封じられた”のではなく“封じた”。守備で貢献した本田。「セリエAで最も攻守に優れたFW」

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

後半はフィオレンティーナが巻き返し。結果・内容ともにドロー

 しかし、後半に入ると1歳下ながら監督経験では上回るモンテッラも黙ってはいなかった。

 前半はこれまで通りにボールを持ってパスを回すことで相手のDFを崩すスタイルで臨んだものの、これが封じられたため、後半からはある程度相手にボールを持たせる形に変更。

 後半のスタッツでは、前半は大きく上回ったポゼッション率でミランの53.8%に対して46.2%と下回った。それでも、後半9分に投入したヨシップ・イリチッチが同18分に同点ゴールを記録。そのまま90分を終え、アウェイの地で勝ち点1を奪取することに成功した。

 フルタイムのパフォーマンス・スコアを見ると、ミランが88点でフィオレンティーナが90点。後半だけで76点を積み上げて、わずかながら逆転した。

 この元スーパースター監督の対決は1-1というスコアのみならず、監督としての手腕という点でも前半はインザーギ、後半はモンテッラとドローに終わったと言えるだろう。

 また、右ウイングとしてフル出場した本田圭佑は、2ゴールを決めた前節から一転してシュートなしに終わった。

 それでもパフォーマンス・スコアでは及第点となる21点を記録。また、「Who Scored.com」のレーティングではデ・ヨング、サパタに次ぐ両チーム合わせて3番目となる7.1点と高い評価を与えられた。

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