真価が試される一戦へ、4-3-3の右ウイングで先発濃厚
セリエA第8節、ミランvsフィオレンティーナ戦が行われる26日、地元紙におけるミランのスタメン予想は分かれた。フェルナンド・トーレスとメネズとどちらを先発させるかどうかが微妙な状況となっており、ガゼッタ・デッロ・スポルトはトーレス、コリエレ・デッロ・スポルトはメネズの先発を予想した。
本田に関しては、いつもの通りに4-3-3の右ウイングの先発が予想されている。「右サイドで逆足でプレイしてもらうことは、自分のやりたいサッカーに有益だと思っていたが、まさにそうなって良かった。ここまでになったことは当然彼の努力の功績だ」とインザーギ監督が本田を褒めるのも、段々いつも通りの台詞になってきている。
もっとも昨日の会見では、今後に向けての注文も付いていた。
「この世界では調子を持続することも大切。努力してくれると思うが、今後も上達を目指して欲しい」
チームの戦力、実力的にCL出場権を争うライバルとなるフィオレンティーナ戦は、早速今までの活躍の真価が試される強豪との一戦である。
モンテッラ監督率いるフィオレンティーナのストロングポイントは、イタリアでは異質のポゼッションサッカーにある。ジュセッペ・ロッシやマリオ・ゴメスを筆頭に主力に故障が相次ぎ、リーグ戦の順位こそ低迷しているが、ヨーロッパリーグでは格下相手の対戦が多いとはいえグループリーグを圧勝中。
イタリアでは自陣を固めて引きこもる相手に苦しむが、プレスをかけて堂々と攻めて来るチームの多い欧州の舞台では、スペースを巧みに利用する彼らのサッカーはリズムに乗れる。
インザーギ監督は「彼らのサッカーの質は欧州カップ戦に向いている」と語ったが、これは今回のミラン戦にも関係してくるファクターだ。
前線に多くの人数を割き攻撃的に来るチームはフィオレンティーナの大好物で、中途半端にラインを上げては後方のスペースを攻略されてしまう。守備に慢性的な不安を抱えるミランにとっては非常に厄介な相手だ。