選手生命が伸び、35歳を越えても現役を貫く選手が増えてきた昨今のサッカー界。しかし、なんとイタリアに50歳のゴールキーパーがいる。マルコ・バッロッタである。現在イタリアのアマチュアチーム「カステルヴェトロ」でゴールキーパーとしてプレーしている。
ボローニャの下部組織で育ったバッロッタは、81年にカザレッキオでキャリアをスタート。その後、パルマやブレシアといったクラブを経て、2000年にラツィオでセリエA優勝を経験した。
同選手は2005年のローマダービーに41歳203日でラツィオのゴールキーパーとして出場。ディノ・ゾフの持つ41歳76日というセリエA最年長出場記録を更新した。また、2007年には同じくラツィオでチャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦に43歳253日で出場。元ミランのアレッサンドロ・コスタクルタの持つ40歳213日を大きく塗り替えCLでも最年長出場記録を樹立した。
実に30年以上にわたるキャリアを持つバッロッタ。対戦した選手にはマラドーナ、ファン・ニステルローイ、ラウール・ゴンサレスと言った歴代の名選手が挙げられる。また、ラツィオ時代には現アトレティコ・マドリー監督のディエゴ・シメオネ、元マンチェスター・シティ監督のロベルト・マンチーニとプレーしているという事実が歴史を感じさせる。
26日、イタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』のインタビューで将来について聞かれると、「身体の調子はいい。プレーを続けたいと思っているよ」と語り、今後も変わらず現役を続けていくつもりであることを強調した。
また、自身の持つ記録については、「記録は破られるためにあるよ。(ユベントスの)ジャンルイジ・ブッフォンは記録を更新する可能性がある選手の一人だね」と現役選手への期待を示した。
日本の最年長出場記録といえば、先日19日に横浜FCの三浦知良が47歳でJ2最年長出場記録を更新した。また、J1の最年長出場は2012年に当時コンサドーレ札幌に所属していた中山雅史氏が45歳という記録を打ち立てている。
キングカズはあと3年で50歳の大台に突入する。生きるレジェンドと化している三浦。果たして50歳の現役プレーヤーとなることは出来るのだろうか?
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