今月14日に無人機の乱入による混乱で中止となり大きな話題となったEURO2016予選グループIのセルビア対アルバニア。24日、セルビアとアルバニア両国に対してUEFAから処分が発表された。
UEFAの管理・倫理・規律委員会による処分は、セルビア対アルバニアの試合は3-0でセルビアの勝利とするが、セルビアからは勝ち点3をはく奪。さらにセルビアはEURO予選のホーム2試合が無観客試合となる。両国に10万ユーロ(約1370万円)の罰金処分も科された。
セルビアの勝利で勝ち点剥奪という処分は一見矛盾しているように思われるが、これはEURO予選の特殊なレギュレーションによるもの。EURO予選のグループで勝ち点が並んだ場合の順位決定には「当該チーム同士の対戦における、獲得ポイント(勝ち点)の多少」が最優先され、「当該チーム同士の対戦における、得失点差」や「当該チーム同士の対戦における、ゴール数」も重要になる。
このため、3-0という勝敗だけでも決めておくことが今後の順位決定に大きな影響を及ぼす。今回の処分はホームのセルビア側に有利なものとなっているが、これはアルバニア側の妨害で試合が中止に追い込まれたためである。
今回の処分を経てセルビアは1勝1分0敗の勝ち点1でグループ4位、アルバニアは1勝1分1敗の勝ち点4でグループ2位につけている。両国の次の対戦は来年10月8日にアルバニアのホームで行われる予定だ。
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