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香川真司 10年前

4-0の快勝。香川、CLでの好調は「相手が前に出て来るから」。ブンデスでの復調は?「難しさを感じる」

ドルトムントはアウェイでガラタサライと対戦して4-0と快勝を収めた。この勝利は苦戦が続くブンデスリーガでの復調につながるのだろうか。香川真司は両大会での対戦相手のアプローチの違いを指摘した。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「上手くコンビネーションは出来ている」

4-0の快勝。香川、CLでの好調は「相手が前に出て来るから」。ブンデスでの復調は?「難しさを感じる」
香川が「失点しないことを考えてプレーした」と語ったように、手堅く入ろうとした【写真:Getty Images】

 イスタンブールの路地裏の床屋――オヤジが男の頭にドライヤーを当てている。仕上げ。準備は整った。ドルトムントを迎え撃つ。後はそれだけだ。男はガラタサライのユニフォームを着て座っている。

 2014年10月22日、欧州チャンピオンズリーグ、グループD第3戦、ドルトムントはイスタンブールのアウェイでガラタサライと戦った。

 ドルトムントの先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。

【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBスボティッチ、左CBフンメルス、左SBソクラティス、【MF】ボランチにベンダーとケール、2列目は右からムヒタリヤン、香川真司、ロイス、【FW】オバメヤン。香川はトップ下として先発出場する。

 香川が「失点しないことを考えてプレーした」と語ったように、手堅く入ろうとしたチームの姿勢は、左SBにCBのソクラティスを配置したことからも伺うことが出来る。

 今季のブンデスリーガでは8試合で14失点と無失点で終えた試合がなく、14位に沈むチームのテコ入れをまずディフェンスから始めたクロップの選択は自然な流れだったと言える。

 そしてその試みはガラタサライを相手に功を奏した。スナイデル、アルティントップ、パンデフのアタッカー陣は沈黙を破ることが出来なかった。パンデフに至っては、盛大なブーイングを浴びながら78分に交代する。

 まだコンディションが戻りきっていないギュンドガンではなく、ボランチにベンダーが先発したこともディフェンスの安定、チーム全体にバランスをもたらした。

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