イタリア紙『ラ・レプッブリカ』より。シャツには「エンポリオ・アルマーニ」のスポーツライン『EA7』が付いている
イタリア6部リーグに所属するストロンボリ・カルチョが、同国の有名ファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニのデザインしたクラブキットを近い将来、着用することが明らかとなった。20日のイタリア紙『ラ・レプッブリカ』が報じた。
同クラブはイタリア南部のシチリア州メッシーナにある人口約400人のストロンボリ島に本拠地を置くチーム。アルマーニ氏は今年4月の休暇でこの島を訪れた際、同クラブ関係者で友人のマッシミリアーノ・チンコッタ氏にチームシャツをデザインすることを約束したという。
チンコッタ氏は島の常連客として知られるアルマーニ氏について、「（デザインの話は）全て冗談から始まったこと。彼は島への愛情を示してくれた」と語ると、「4月の休暇時にバスケットボールの試合をテレビ観戦していたら、彼とそういう話になった。すると1週間後に試作品が送られてきて、その3ヵ月後にはリーグ戦に必要な3つのシャツ（ホーム、アウェー、サード）が送られてきた」と説明している。
アルマーニ氏はイタリア1部のバスケットボールチーム、オリンピア・ミラノを所有し、サッカー界ではセリエAのインテル（日本代表DF長友佑都所属）のファンであることを公言している。過去にはイングランド代表のチームスーツを2度、プレミアリーグのチェルシーのスーツもデザインしているが、サッカークラブのキットスポンサーを務めたことはなく、実現すればストロンボリが史上初となる。
ストロンボリのキットスポンサーにはオリンピア・ミラノと同じくアルマーニ氏のファッションブランド「エンポリオ・アルマーニ」のスポーツライン『EA7』が付く見込みで、クラブ名もアルマーニ・ストロンボリと改名される予定と報じられている。
アルマーニ氏の新作は活火山で有名なストロンボリ島をはじめとしたシチリアの文化からも影響を受けており、黒のホームシャツ、白のアウェーシャツにはそれぞれ火山を意味する赤も施されている。
アルマーニ氏が今後、本格的な投資を行えば、将来的なセリエAでのプレーでも夢ではないかもしれない。
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