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代表 10年前

現体制の勝率.182。勝てないサッカルーズ、自国開催のアジア杯へ募る不安。日本のライバルは復活なるのか

text by 植松久隆 photo by Getty Images , AFC Asian cup 2015

苦しい胸の内を明かす指揮官。日豪戦でプライド見せるか

現体制の勝率.182。勝てないサッカルーズ、自国開催のアジア杯へ募る不安。日本のライバルは復活なるのか
サッカルーズは、自国開催のアジアカップでトロフィーを掲げられるか【写真:cAFC Asian cup 2015】

 ポスタコグルー監督は、カタール戦後に「(今日の試合は)非常にフラストレーションを感じた。不注意な形で点を取られ、得点ができずに負けたのは、とても残念。勝つには充分の出来ではなかったということ。

(選手がアジア杯への自信を失ってしまうのではないか?)そうあってはならない。この結果に関して責任を持つのは、監督の私だ。我々は、まだ(アジア杯に向けて)準備中であり、間に合うように準備するだけ」と淡々と語った。

 一方で、試合後の17日付の大手メディアグループ・ニューズコープ系各紙に独占掲載された自らのコラムでは「結果が付いてこないとき、この仕事(代表監督)はとても孤独で、それこそ、周りの全ての人が背を向けてしまうように思える」と勝てない現況での苦しい胸の内を語った。

 さらには、「物事が上手く行っていない時、“エレベーター”には乗りたくない。『▽』のボタンを押すと、自動音声が容赦なく『下へ参ります』を連呼する。それを個人的に深刻に受け止ってしまう」と、多少冗談めかしながら悩める心境を吐露してみせた。

 しかし、アンジ・ポスタコグルーという人間が、これしきでへこたれるような器で無いことは、彼がブリスベンを指揮した3年間を間近で見てきた筆者には良く分かる。

 彼が、アジア杯直前に最大のライバルとなるはずの日本からの対戦オファーを受諾したのには驚いたが、いざやるとなると無様なところは見せられないと強い気持ちで日豪戦に臨んでくるはずだ。

 来月18日の大阪での日豪戦の舞台で、限られた時間の中で息を吹き返したサッカルーズが、今までどおり日本にとって歯ごたえのあるライバルとしてピッチで奮闘してくれることを期待して止まない。

【了】

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