W杯後の4試合で5失点。CBの起用法にも苦悩
就任後の11試合で試されたCBの組み合わせは7通り。W杯の3試合で起用されたマシュー・スピラノヴィッチ(WSW)、アレックス・ウィルキンソン(全北現代)のペアが、現時点でのファースト・チョイスであることは間違いない。
しかし、スピラノヴィッチがケガがちなことで、彼の代役をほぼ試合ごとに試す必要に迫られてセンターバックの固定起用ができなかった。
守備の向上には連携の精度を高めることが何よりも重要だが、W杯の惨敗からの立て直しの過程でそこを高められなかったことが、W杯後の4試合で5失点という守備の不甲斐ない結果に繋がった。
カタール戦の敗戦後には、サッカルーズの内部からも勝てない現況に関しての戸惑いの声が上り始めている。
チームの数少ないベテランの一人であるマーク・ブレシアーノ(アル・ガラファ)は、試合後に豪州メディアのインタビューに答え「非常に落胆している。個人的に、(チームには)大きな改善が必要だと感じている。アジア杯が近づく中で何かが良くない。その何かを突きとめてをとにかく修正しなければ」と危機感を露わにした。
キャプテンのイェディナクは、カタール戦の敗戦を「非常に残念」とした上で、「パフォーマンス全体では、もちろんポジティブな面もある。でも、とにかく点を取られている現況を修正しなければいけない。やることは多いが、自信はある。自分たちの戦い方を信じて、11月(の日豪戦)までに何とか修正したい」と必死に前を向く。