「一流選手と認められるだけの数字を残してきている」
ミランにとっての鬼門マルカントニオ・ベンデゴティで2ゴール。本田は本当に「死をもたらすヴェローナ」の呪縛を振り払う活躍をしてしまったわけだが、彼のパフォーマンスにはヴェローナ番の地元記者からも素直な賛辞が贈られていた。
「歴史上のデータがあれば期待も膨れ上がるが、そんな試合は却って難しいもの。ミランは実力通りに力を発揮したと思う」
エラス・ヴェローナ専門の情報サイト『エラス・ニュース』のミケーレ・コラット編集長は本田についてもこう語っていた。
「彼はやはり偉大なカンピオーネだった。エラスの選手たちが開けてしまったスペースを突き、2度のチャンスをしっかり決めて相手のミスを“罰した”。
もちろん勝負を決するには双方それぞれのパフォーマンスが関わっているわけで、確かにエラスは左サイドを相手の自由にさせすぎた。ただそこに入り込んだ本田は上手かったし、あの2ゴールは圧倒的だった。取られるべくして取られた点だったなと思ったよ」
これで本田は7試合で6ゴールと、PK抜きであることを考えればなお驚異的な得点ペースを刻んでいる。先日「本田は2桁ゴールを記録する」と予見していた『コリエレ・デッロ・スポルト』のフリオ・フェデーレ記者は、改めて次のように語っていた。
「これで、7試合で6ゴールだ。テベスが同様のペースで得点を刻んでいるから、本田もセリエAにおいて一流選手と認められるだけの数字を残してきている。昨季は厳しい批判にさらされていたが、彼を良い選手だということに、私自身は疑いを持っていなかったがね。
なんども言うが、今季は彼自身がしっかり休養を取って、練習に臨んでいることが功を奏しているのだろう。戦術自体も本田に合うものとなった。私自身はフェルナンド・トーレスよりも、ポジションチェンジを豊富に行う事の出来るメネズとのコンビの方が、より進化を発揮出来ると思う」
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→
関連リンク
本田に生きる道はあるか?
強いやつに勝ちたい。世界中に認められたい
遠藤保仁、W杯を語る。日本サッカーが手にした知性
本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日
代表23人が語る 敗北の真実
ザックジャパンの軌跡 蒼き戦士たちの躍進とブラジルでの敗北、そして未来