右ウイングで“オンリーワン”の「ミランの10番」に
本田に話を戻すと、『Who Scored.com』によるこの試合のレーティングで両チーム最高の8.21を与えられた。
さらに、ここまでのトータルのレーティングではユベントスのカルロス・テベス(8.14)、ポール・ポグバ(8.02)、エンポリのロレンツォ・トネリ(7.77)に次ぐ7.75を記録。並み居るセリエAの猛者たちの中でもトップクラスの成績を残している。
この調子を維持すれば、シーズン後にセリエA外国人サッカー選手賞の候補として名前が挙がるはず。アルゼンチン人のテベスもフランス人のポグバもライバルとなるが、受賞も現実的な目標となる可能性は十分にある。
本田は、小学校の卒業文集で記した「セリエAで10番として活躍する」という夢を実現させている最中だ。
そして今シーズン、さらには来シーズンとチームの中心となる活躍を続けてチーム、個人ともにタイトルを獲得することが出来れば「ミランの10番はサビチェヴィッチ、ボバン、ルイ・コスタ、セードルフ、そして本田という最高の選手たちが背負ってきた栄光の背番号だ」と言われる日が来るだろう。
さらに、これまでの「ミランの10番」と言えば、カカと同時期のセードルフは主にセンターハーフだったものの、トップ下やゲームメーカータイプが多かった。
少なくとも「右ウイングの10番」はいない。このまま右ウイングとして存在感を示し続ければ、入団の際に宣言した「オンリーワン」の存在となれるはずだ。
【了】
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