アウェーで苦手意識を持つヴェローナ。前線からのプレスがカギ
一方、今回の相手エラス・ヴェローナは、アウェー戦でミランが伝統的に苦手としている。1973年5月、1990年5月の対戦ではここでの負けが響きスクデットを落としたという曰く付きのカード。このことからエラス・ヴェローナには『FATAL VERONA (死をもたらすヴェローナ)』というあだ名まで付けられている。
そして、ミランに対するヴェローナの不吉な妖力(?)は今も生きている。12年に渡りアウェーでは勝ち星がなく、昨季の開幕戦は久々の昇格を果たした彼らに対しトーニの2ゴールで敗れ去った。
そんな彼らは今季も好調だ。イトゥルベやロムロを放出したが、その代わりにサビオラやラファ・マルケスの獲得にまで成功し、チーム力を上げて来ている。
メキシコ代表DFを軸とした後方からのビルドアップは、昨シーズンまでにはなかった新たな武器だ。本田をはじめとするミランの前線には、最終ラインに対するプレスという点でも多大な貢献が求められる。
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