ボールを失い失点を招いたギュンドアン。試合勘不足は明らか
インモービレは左サイドに流れてボールを受けて、相手のSBに1対1を仕掛ける傾向があるが、中央またその手前でのダイレクト・プレーにもう少し専念してもいいのではないか。インモービレを中心として、ロイス、ムヒタリヤン、香川、オバメヤンの飛び出しを引き出して行くのである。
しかしその場合、ロングボール主体ではなく、中盤からのより緻密な組み立てが必要になってくる。そのため、ボランチにベンダーではなくギュンドアンだったのかもしれない。
それでもやはりギュンドアンは早計だった。73分のツォラーの決勝ゴールも、グロスクロイツからのクリアボールをギュンドアンが簡単に失ってからのものである。
ケルンに1-2で敗れたことで、暫定的ではあるが順位は14位となった。順位を含めて、試合後のクロップの「我々は過ちを止めなければならない。明日でも、明後日でもなく、今すぐにだ!」というコメントからは、やはり焦りのようなものが感じられる。その意味でも、ムヒタリヤン、ロイス、そしてギュンドアンの3者先発同時起用だったのだろう。
次戦は22日のCLグループD第3戦、アウェイでのガラタサライ戦となる。チームが不安定な状態が続く中、順調に溶け込んできているからこそ、香川にはまた何か決定的な仕事を期待したいところだ。
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