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日本代表 10年前

大敗のブラジル戦に若きゲームメーカーは何を思ったか。柴崎岳が感じた王国の強さと自身の課題

text by 河治良幸 photo by Getty Images

柴崎の成長=アギーレジャパンの成長

大敗のブラジル戦に若きゲームメーカーは何を思ったか。柴崎岳が感じた王国の強さと自身の課題
ブラジル戦は経験不足もあり現状の課題が浮き彫りとなった柴崎だが…【写真:Getty Images】

 ジャマイカ戦後にはアギーレ監督から「まるで20年も経験を積んだかのようなプレーを見せてくれる」と絶賛された柴崎だが、ブラジル戦は経験不足もあり現状の課題が浮き彫りになる試合となった。

 勝負にこだわる彼も0-4という大敗を受けて「力の差があるのは素直に思います」と認めざるをえなかった。ただし、勝利したジャマイカ戦から一転しての惨敗も、試合に出続けたことでこそ得られた経験だ。

「(チームの中で)常にいい影響を与える選手ではありたいと思っていますし、今日は悪いところが出てしまったので、ここからどの試合でも重要なタスクを担える選手でありたい」

 早くもアギーレジャパンに欠かせない選手の1人となりつつあり、いい影響を与える資質は示している。しかし、ハイレベルな試合で落ち着いた振る舞いと高い存在感を発揮するためには、現在の成長速度に満足することなく自分をさらに引き上げていかなければならない。

「僕はもっともっと練習から守備の意識、攻撃の意識を改善しなければいけないというのが見えている」と自覚する柴崎が、この経験を糧にどういう形で成長を続け、再び同強豪と対戦した時に確かな影響力を示すことができるのか。

「かなり遠いところまで行きつくことができる選手」とアギーレ監督も期待する柴崎のキャリアにとって“大きなポイントだった”と振り返ることができるかどうかは、ここからの成長にかかっている。そしてゲームメーカーを自負する彼の成長こそがアギーレジャパンの成長に直結するはずだ。

【了】

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