アルメニア戦では1得点2アシストを記録
今回の2試合のメンバーに、いわば必然的に招集されたジニャック。ポルトガル戦ではベンゼマに替わって89分にピッチに登場したが、そのとき会場からは、「待ってました!」といわんばかりの大歓声があがった。
PSGサポーターの多いスタッド・ド・フランスでは、宿敵マルセイユの選手を嫌って、フランス代表といえども、彼らが登場するとブーイングが巻き起こることも少なくないが、この拍手喝采が、現在のジニャックへの期待の高さを表していた。
ロスタイムを含めた残り5分では見せ場はなかったが、しかしこれは、3日後のアルメニア戦への布石だった。
敵陣に乗り込んだこの試合にジニャックは先発出場。レミ、そしてクラブでも同僚のパイエットを従えて3トップの中央に陣取った。
そして開始7分、後方からのCBマテューのサイドチェンジを右サイドで受けると、周囲を見回すようにひと呼吸おいてから、絶妙なタイミングでゴール前にセンタリング。これをレミがゴールに押し込んだ。
55分には、ポグバがゲットしたPKをそつなく押し込んで、自ら2点目。そして終了間際の85分、左後方から長いクロスを出し、グリーズマンの3点目をお膳立てした。
3-0でフランスが完勝したこの試合で、ジニャックは1得点2アシストと、全得点に絡んだわけだ。
「ブランクが長かっただけに、結果を出せたことはうれしい。いまの好調ぶりが代表でも生かせてよかった。ただ、やはりチームが勝ったことが一番の喜びだ」
コメントは控えめだったが、額に光る汗と表情が、充実感を物語っていた。