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村井チェアマンに聞くJリーグ「アジア戦略」の現状と今後。選手も指導者も『アジアで鍛える』

text by 本多辰成 photo by Tatsunari Honda

Jリーグのアカデミー指導方針を『アジアで鍛える』へ

村井チェアマンに聞くJリーグ「アジア戦略」の現状と今後。選手も指導者も『アジアで鍛える』
Jリーグのアカデミーの指導方針としても、『アジアで鍛える』というのは十分にあるという【写真:本多辰成】

――今後、具体的にはどんな展開を考えていますか。

「今回、丸山良明さん(Jリーグアジアアンバサダー、ランシットFC監督)とずいぶんじっくり話し込んだんです。彼が言っていたのは、日本国内で指導すると言葉も文化も同じなので伝わった気になる、指導した気になる。でも、言葉も文化も違う海外ではちゃんとやって見せて感動しないと付いてこない、と。

 今、タイリーグには監督が5人、コーチ、フロントなども含めれば選手以外に10人ほどの日本人がいます。こういう人たちが日本とは違う環境の中で悪戦苦闘していく中でレベルアップがはかれる可能性がある、そこにヒントがあることに気づいたんです。

 なにもヨーロッパまで行く必要はなくて、選手も育成年代からどんどんアジアに出て行けばいい。いろんな気候や風土の中でいろんな人たちと伍して戦って、外国人と戦うことに対するコンプレックスもなくすことができる。

 Jリーグのアカデミーの指導方針としても、『アジアで鍛える』というのは十分にアリだと思っています」

――Jリーグとして、育成年代をアジアで鍛えることに力を入れるということですか。

「子供たちをアジアで鍛えるのか、子供たちを鍛える指導者をアジアで鍛えるのか。両方あるかもしれませんね。

 アカデミーをアジアで、ということなら、たとえばACL(AFCチャンピオンズリーグ)で戦う時にトップチームと一緒にセットで付いていって、前座でユース同士の試合をするとか」

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