14日、EURO2016予選第3節が行われ、グループIのセルビア対アルバニア戦が途中で中止になるという事件が起こった。ドイツ紙『ビルド』は、この試合は何度も中断される事態が起きていたと伝えている。
2位と3位の対決となったこの一戦は、セルビア側のサポーターによる妨害行為で前半から何度も中断されていたという。
最初に起った大きな事件は、アルバニアのCKの際、フィールド内に発煙筒が投げ込まれ、暴動が起こったようだ。そして、問題となったのは42分。アルバニア共和国の文様が内包されたフラッグが轟音と共にスタジアムの中に飛んできた様子。
すぐさまセルビア代表のDFステファン・ミトロビッチが掴み取ったが、その行為にアルバニア選手の一人がミトロビッチを攻撃した。その瞬間、セルビアサポーターがスタジアム内になだれ込み、乱闘になった模様。乱闘の中には椅子を武器に攻撃していた人物もいたという。
その大混乱の状況に、マーティン・アトキンソン主審は両選手を0-0のままベンチに戻した。そして結局は試合続行不可能と見て、中止を決定した。
この事態に現場にいたUEFAのハリー・M・ベーン氏は「非常に遺憾だ。試合を続けようがない状況だった」と壊滅的状況だったと話している。処分についてはまだ明言しておらず、後日UEFAの委員会の会議にかけられるようだ。
同紙によれば、この試合は政治的な問題を考慮し、アルバニアサポーターはUEFAの指示により入場していない様子。また、来年行われる予定だったアルバニアでの試合もセルビアサポーターが入場しないことで両国合意済みだったという。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→