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日本代表 10年前

こいつらを超えたい――。ブラジル戦大敗にも“生き様”を示す本田「不可能ではないことを見せる」

ブラジルを相手に0-4と完敗を喫した日本代表。過去3試合ではキャプテンマークを巻いた本田圭佑だが、この試合ではベンチスタート。当然、悔しさもあったはずだが、アギーレ監督の判断に理解を示した。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

精神面で成熟。ジャマイカ戦後には謙遜気味なコメントも

こいつらを超えたい――。ブラジル戦大敗にも“生き様”を示す本田「不可能ではないことを見せる」
「勝負を決める点取屋」としての自信を深めた状態で代表と合流した本田圭佑【写真:Getty Images】

 フィリッポ・インザーギ新監督率いる今季のACミランで4-3-3の右FWに固定され、すでに4ゴールをマークしている本田圭佑。「勝負を決める点取屋」としての自信を深めた状態で、アギーレジャパンの10月シリーズに合流した。

「代表が前進しようとするんであれば、自分がゲームメークにあまり関与してはいけないっていう考えがあります。もしゲームメークに関与するならそれに集中すべきで、前の選手は個を追求するだけ。

 自分自身は今、前で勝負していて、ゲームメークよりは前で脅威になる意識があります。今の代表は若い選手が多いし、自分がそういう(ゲームメーク)部分を見せてしまうと、ポゼッション面で成長しない。

 日本は数的優位でないとボールを回せないって課題が過去何年もありましたし、それを解決して前進していかないといけない」と彼はあくまでゴールを奪うことに集中する姿勢を強調していた。

 10日のジャマイカ戦(新潟)ではその理想をある程度は貫けた。長旅を強いられた彼らが守勢に回ったこともあり、日本は相手の4倍に相当する20本のシュートを打つことができた。

 本田自身も酒井高徳(シュツットガルト)のラストパスを受け、完全フリーになるビッグチャンスが巡ってきたが、狙いすましたはずのループシュートはクロスバーを直撃。まさかのミスにつながってしまう。

「まあいろいろ考えすぎましたね。ああいうところを決めていかないといけないなとは思いますし。とはいえ、まああんなもんかなと思います。今の実力からすれば」と本田らしからぬ謙遜気味なコメントも飛び出した。

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