アウェーで0-2。歴史上初めてポーランドに敗戦
ミリクの一撃が、口火を切った。
「キャリアの中で最も巨大な瞬間だった。この瞬間のために人生の多くを捧げてきたんだ」
2014年10月13日付のキッカー紙でミリクはこう語った。51分に先制弾を突き刺した後もポーランドは、堅守から何度もドイツの喉を千切ろうとした。そして88分、ミラが止めを刺す。
11日にワルシャワで行なわれた欧州選手権予選グループD第2戦、ドイツはポーランドに0-2のスコアで敗北を喫した。史上初のことだった。
翌12日付の紙面で「今やW杯の酔いは決定的に過ぎ去った」と記した大衆紙ビルトは、13日付の紙面では「3A問題とプランBの皆無」とした。「なぜW杯の戴冠の90日後にポーランドで勝てなかったのか?」と設定した問いに対して、同紙は「我々は3つのA問題を抱えている」という。
1つ目は「リーダー(Anfuhrer)」である。この点についてレーブは「W杯の後に予想したよりも、多くの深い変化があった」と述べている。レーブは続ける。
「なぜなら3人の選手(ラーム、メルテザッカー、クローゼ)が引退しただけでなく、通常はチームを形成する4、5人の選手もまた負傷により欠いたからだ」
特にビルト紙は、ケディラ、シュバインシュタイガーといったリーダーとしての選手を欠いたこと、両選手がすぐには戻ってきそうにもないこと、そしてラームは戻ってこないこと、に言及した。
ドイツ代表マネージャーのビアホフ氏は同紙に対して「大部分はフィリップ(・ラーム)が抜けたことがはっきりと痛手だ。彼の多才が恋しいよ」とコメントを残している。