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シンガポール在住でオーストラリア人の『日本代表サポーター』。13歳のジェームズ君が語る“サムライブルー愛”

text by ダン・オロウィッツ photo by James Gau

日本人少年との友情が転機。W杯ギリシャ戦はPVで観戦も

――いつ頃からゴール裏の『アクティブ』なサポーターに加わったのですか?

「9歳の頃にシドニーFCのサポーターグループ“Cove”に加わったんだ。そこでは多くの素晴らしい人たちと出会うことが出来た。だから、シドニーを去ることになって凄く悲しかった。でも、チームに対する情熱は今も変わらないよ。

 それから、僕はフラッグとバナーを作る人たちとコンタクトもとっていた。そのおかげで僕自身がそうなる方法を学んだんだ」

――9歳のあなたがゴール裏へ行くことに心配する人はいませんでしたか? 両親はどう思っていましたか?

「正直に言うと、両親は全く心配していなかった。当時のCoveは非常に小さいグループで、僕はゴール裏の23番ブロックでチャントを唄っていた。お父さんは22番ブロックで新聞を読んでいたよ(笑)。だけど、Coveは今では22、23、26番ブロックを埋め尽くしているんだ。僕の両親は試合を楽しんでいる僕を見て幸せだった。危険なことなんて何も無かったからね」

――その後、どのようにして日本代表のファンになったのですか?

シンガポール在住でオーストラリア人の『日本代表サポーター』。13歳のジェームズ君が語る“サムライブルー愛”
ジェームズ・ガウ君の家族と転校生のモト・オノ君【写真提供:ジェームズ・ガウ】

「昨年末、僕は学校のサッカーチームに入ったんだ。僕は左SBを務めることになって、右SBは東京からの転校生のモト・オノ君が務めたんだ。それで、僕らは親友になった。しかも、学校が始まったら同じクラスになったんだ!

 僕らは隣に座って一日中話をしていたよ。彼は日本代表チームについて、僕はシドニーFCとオーストラリア代表について教えたんだ」

――日本に来たことはありますか?

「今年の夏、モトの家族を尋ねて僕たちの家族は日本を訪ねたんだ。彼らは僕たちを歓迎してくれて、カスタマイズされた日本代表のユニホームをプレゼントしてくれたんだ。

 それで、ブラジルW杯の日本対ギリシャ戦の朝、5時に起きて埼玉スタジアムまでパブリックビューイングを見に行ったんだ。試合は残念な結果に終わったけど、ファンは本当に情熱的だった! 最後まで諦めない彼らの姿は印象的で感動したんだ。それで、僕は日本代表をフォローすることにしたんだ」

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