13日のドイツ紙『キッカー』によれば、今季ブンデスリーガでゴール数が減少しているという。
すでに7節を終えた今季のブンデスリーガ。しかし、過去10シーズンのゴール数を比べてみると、その数は今季が最も低い。さらに昨季同時期と比較してみると、1試合平均3.37ゴールだったのに対し、今季は2.6ゴールとなっている。
また、無得点試合も昨季は9節のブレーメン対フライブルク戦まで無かったのに対し、今季はすでに8試合にのぼるという。1節につき必ず1試合はスコアレスドローがあるということだ。
得点ランクも昨季は4人の選手が7節終えた段階で6ゴールとトップを走っていた。日本人得点王として大きな話題になっている今季は、FW岡崎慎司がただ一人5ゴールでトップとなっている。
確かにゴールを奪うことは難しくなってきているが、同紙によれば決定的チャンスに決めきれていないのも問題と報じている。実際、チャンスにおける昨季の得点率27%が24.7%に減少。これも過去10年間で最低記録である。
W杯によるけが人やコンディション不良が影響しているとも考えられるが、同紙はそうではないと否定。クラブ間で得点数のトップは2季連続バイエルン・ミュンヘンであり、今季のバイエルンは昨季よりも得点数が多い。最も多くの代表選手を抱えるバイエルンがこの結果であるため、W杯の影響とは言い切れないようだ。
また、昨季まで攻撃的だったホッフェンハイムや、シュトゥットガルトなどが戦術を変更したことにも原因がありそうだという見解を示している。そして、今季のブンデスリーガは結果を重視し、“セーフティー・ファースト”が主流になりつつあると見ている。
最後に同紙は、結果を出すことは正しいことではあるが、やはりスタジアムに足を運ぶファンたちは、多くのゴールシーンを期待していると報じ、今後より多くのゴールシーンが生まれることを期待している。
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