西川とのポジション争いは「今に始まったことじゃない」
2010年南アフリカW杯直前に楢崎正剛(名古屋)からポジションを奪い、代表守護神に定着。その後、2014年ブラジルと2度のW杯まで日本のゴールマウスを守り続けてきた川島永嗣(リエージュ)。
遠藤保仁や今野泰幸(ともにG大阪)らが去った今、彼はチーム最年長選手で唯一の30代選手となった。
そのベテラン守護神が、10日のジャマイカ戦(新潟)では久しぶりにベンチから試合を見守った。その引き金になったのが、9月のベネズエラ戦(横浜)での致命的なミスだった。
相手シュートをキャッチしきれず、同点弾につなげてしまったそのワンプレーで、絶対的だった守護神が再び熾烈な競争にさらされることになったのは間違いない。
「前回大きなミスをしたことは、自分自身が一番分かっているし、GKはそういうことと常に向き合わなければいけないポジション。前回ミスが起きたから考えなければいけないということではなくて、常に自分が向き合ってきたこと。
前回の出来事によって自分がミスと向き合う気持ちが変わることはないし、日々の練習だったり、これから来る試合で積み重ねていくしかない。過ぎたことは仕方ないし、目の前には今日の練習や次の試合がある。1つひとつの積み重ねがピッチの上につながってくるんで、続けてやっていこうと思っています。
(西川から刺激を受けた?)それは普段の練習からそうで、今に始まったことじゃない。初めて代表に呼ばれた時も、4年前(の南ア)もそうですけど、競争があることは常に感じています。
僕はW杯の前もベンチから見ていたことはありましたし、自分の中でスタンスが変わることはない。周りの選手から常に刺激を受けつつ、成長できるようにやっていきたいです」と彼は神妙な面持ちで現在の心境を吐露した。