昨シーズン、”サー”・アレックス・ファーガソン氏の後を受け、マンチェスター・ユナイテッドの監督に就任したデイビッド・モイーズ氏。残念ながら、彼の挑戦は成功と呼べるものではなかった。クロスボールを多用するサイド攻撃主体の戦術はチームにフィットせず、チームは最終的に7位と低迷。モイーズ氏は今年の4月、わずか9ヶ月でマンチェスターを追われることとなった。
そのモイーズ氏が11日、イギリス『テレグラフ』でインタビューに答え、監督業への意欲を明かしている。
51歳のモイーズ氏は自分自身を「監督としてはまだまだ若い」とし、「もう十分休暇は楽しんだよ。仕事に戻りたい」と監督業復帰への意欲を語る。
「エヴァートンをから去った時にはすでに十分な準備はできていたと思う。だけど、私には9ヶ月しか時間がなかった」と、ユナイテッド時代を振り返る。「以前よりもさらに多くの知識や経験を得た。今ならユナイテッドのようなクラブでも十分に指揮を執れると思う」と自信をのぞかせている。
新天地について話が及ぶと、プレミアリーグもしくは英国内のクラブを希望しているようだが、海外での指揮も視野に入れているという。
「プレミアリーグには(ジョゼ・)モウリーニョや(アーセン・)ヴェンゲルといった素晴らしい監督がいるが、私たち(英国人)はもっと他の国に監督を送り出すべきだ。海外での経験は自身のキャリアをより豊かに出来るからだ」
ユナイテッドで悪夢を経験したモイーズ氏。しかし、エヴァートンでは10年以上も指揮を執り、手腕が評価されていた名将の一人。彼の新たなスタートに注目が集まる。
【了】