3歳にしてマンチェスター・ユナイテッドへの忠誠心が芽生えた少女が、入学する小学校の制服が宿敵マンチェスター・シティの青色であることを嫌い、「着たくない」と大泣きする動画が話題となっている。10日の英紙インディペンデントなどが報じた。

　少女は南マンチェスターのウィゼンショーに住む家庭に生まれたリリーちゃんで、母フェイさんが1週間後に控えた入学を前に自宅で制服を着せ、その晴れ姿をビデオで撮影したところ、リリーちゃんは泣きじゃくった。

「青が嫌い。着たくない」

　そう連呼するリリーちゃんに対し、フェイさんは「青は（マンチェスター）シティだけじゃないの。ユナイテッドだって青（サードシャツ）を着るわ」と諭すも機嫌は直らず。

　フェイさんはマンチェスター・イブニング・ニューズに対し、「彼女はユナイテッドが大好きで熱烈なファンだから、嫌がることは分かっていた。彼女は青の制服が嫌いだと言い続けているから、入学初日にどうなることやら…。簡単にはいかないでしょう」と語った。

　一方、これを受けてマンチェスター・ユナイテッドの公式ツイッターが反応し、「リリー、君は青を着ても赤の一員になれる！　君にはサードキットを送る。我々は君を試合に招待したい。もうすぐ会おう！」と、青のサードキット一式（シャツ、ショーツ、ソックス）と試合のチケットを送付することをツイート。

　フェイさんはこの知らせをリリーちゃんに伝えた時の状況を次のように語っている。

「彼女に教えたら甲高い声を上げて喜び、5分ほど叫びまわっていたわ。彼女はオールド・トラフォードへ行ったことが無いから、本当に楽しみにしているみたい。今はそのことで彼女の頭は一杯で、そのことばかり話しているの」

　クラブのスタジアムツアーと11月8日のクリスタルパレス戦に無料招待されたリリーちゃんだが、今月20日のセント・エリザベス小学校での初登校日に問題の制服を泣かずに着られるかどうか。赤い悪魔の3歳児のイヤイヤ期克服にも注目が集まる。

【了】

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