10日のドイツ紙『エキスプレス』で、ケルンのイェルク・ヤコブSD(スポーツディレクター)が今回の日本代表から選出外となったFW大迫勇也について語っている。
同紙は、インフルエンザ(欧州では風邪で発熱の際も意味する)により8日の練習試合を欠場していたため( https://www.footballchannel.jp/2014/10/10/post51205/参照)、大迫がもし代表に選出されてもおそらくピッチには立てなかっただろうという見解を示している。
10日に行われたジャマイカ戦のあと、シンガポールに渡りFWネイマール擁するブラジル代表と対戦する日本代表。ヤコブSDは「今回招集されないことはあらかじめ分かっていた」と招集レターは届いていなかったことを明かした。
さらに、「我々ケルンにとって非常に残念ではある。しかし、同様に良かったともいえる」と同SD。欧州組にとって、欧州、日本、シンガポール、そしてまた欧州の移動はかなり負担になるに違いない。そのため「長距離移動せずに済んだことは非常に良かった」と移動による負荷がないことに安堵している様子。
9月に招集された際に大迫は、ドイツに戻ってからの準備期間が2日しかない中で週末のパーダーボルン戦を迎えている。その際に移動の負担と準備期間が短い理由から先発出場できていない。
ヤコブSDは「今回はネイマールではなく我々のために準備できる」と大迫がケルンでの時間をさけることを喜んでいる。さらに次節の対戦相手であるボルシア・ドルトムントにはMF香川真司がいる。香川は今回代表に招集されており、同様の問題を抱えているはずと『エキスプレス』紙は述べている。しかし、香川は10日のジャマイカ戦で脳震盪をおこし、ドルトムント合流が早まった。
大迫と香川の体調の回復具合にもよるが、日本人選手同士では移動の負担がなく有利であるのは間違いない。第一子が生まれ責任も増した大迫はゴールを奪い、日本人対決を制することができるのか注目される。
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