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日本代表 10年前

「1トップで勝負」。ストライカーとして決意を新たにした岡崎。絶対的存在となるために「自分主導でやりたい」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

練習ではセンターFWで固定。「自分にとってはすごくプラス」

 ただ、これだけゴールを量産していれば、アギーレ監督もその実力を認めないわけにはいかない。新潟合宿2日目のクロス&シュートの練習で岡崎をサイドに回さず、センターFWに固定していた。1トップの位置でこの10月2連戦に入れたという手ごたえは本人の中にもしっかりとあるようだ。

「ずっとそこ(1トップ)で見てくれているっていうのは自分にとってはすごくプラスだし、やっていかないとモノにならないという意識は自分の中にもあるから、練習から何回も試行錯誤できるのはいいことですね。

 でも代表っていうのはテストの場じゃない。つねに真剣勝負の場。前回勝てなかったし、今回はやっぱり勝つことが大事。勝って見つけられることもあると思うし、同じミスは繰り返したくないですし。勝つためには絶対にやっちゃいけないミスもある。その厳しさをW杯で知ったんで。

 この先、どれだけ結果が出ても『あの大舞台で力を出せなかったからな』というのは常に自分の心の中にあります。だからこそ、今の自分たちは90分間、死にもの狂いでこの2試合をやらないといけない。

 W杯のような緊張感の試合になるかどうか分かんないけど、自分でそうなるように心掛けないといけないし、緊張感の中で勝っていくことが大事だと思います。ただ、この(アギーレさんの)サッカーは個人によるところも大きい。チームのやりたいことを出しながら、個人の力をどう出し切れるかですね。

 自分の持ち味はチームのために戦えることだし、点を取れること。自分のプレーを出しつつ、どうやってチームの結果に影響を与えられるかだと思います」と、岡崎は自らのゴールでチームを勝たせることを第一に考えていくという。

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