「戦い方のバリエーションをどんどん増やしていかないと」
ブラジル大会まではあれだけ「自分たちのスタイル」にこだわり、「自分たちが主導権を握って戦う理想像」を追い求めていた長友が、相手にボールを握られる時間が長くなることを覚悟するようになったのは、大きな変化だ。
それだけブラジルでの惨敗は彼の価値観を劇的に変化させるほどの衝撃だった。これからの4年間は相手との力関係を現実的に測りながら、臨機応変に戦術を変えられるような柔軟性を重視していくという。
「ブラジル大会までは、自分たちが主導権を握ることにすごくこだわりすぎていた部分が正直、ありました。自分たちのサッカーをして、自分たちがボールを保持してっていう。
ただ、それだけでは引かれた相手だったり、ブロックを作った相手だったり、コートジボワールのようなフィジカルの強い相手、すごいスピードのある選手にカウンターを繰り出された時にはやっぱり難しいかなと。
だからこそ、相手にボールを持たせつつ、ブロックを作ることもできるし、前からの攻撃的な守備もできるというふうにならないと。戦い方のバリエーションをどんどん増やしていかないといけないですよね」
今回のジャマイカ、ブラジルとの2連戦をそんな多彩な日本代表の新たな一歩にできるのか。長友佑都に課せられる役割は非常に大きい。
【了】
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