レアル・マドリーのGKイケル・カシージャスは、今夏の移籍市場で他チームへの移籍を考えていたことを認めた。スペイン『カナル+』の取材に対して、全てを明らかにした。
カシージャスは、12-13シーズンまでチームを指揮していたジョゼ・モウリーニョ監督との対立が取り沙汰された時期について「孤独を感じた。負傷から復帰したにも関わらず競争に臨むだけの力がないと伝えられた時はモウリーニョとの間に問題があると感じた。ペレス会長の僕の扱いは見捨てられたとは感じていなかったけど、孤立感があった」と振り返っている。
そのモウリーニョ監督との間にあった問題については「彼との仲は2012年の夏までは良かったが、悪い成績によって意見の食い違いが生じた」とし、「恐らく言い返すべきだったかもしれないけど、あの時はクラブの為に口を閉ざすことを選んだ。僕が非難を無視していたことが気にくわなかったのだろう。良い関係ではなかった、それで終わりだ」と語った。
また、モウリーニョ監督時代にはバルセロナとの対戦が常に険悪なムードとなり、MFシャビやDFプジョルとの関係にも亀裂が入ったと伝えられている。
それについては「あのころの試合は嘆かわしかった」とつぶやきながら、「シャビとプジョルに電話して、お互いに忠告し合った。それぞれに監督を庇っていた。彼等は我々の乱暴なプレーを非難し、我々は彼らが審判に文句ばかり言っていたと非難した」と明かしている。
一方で、当時はシャビに電話をかけた理由として“謝罪”するためという報道もあったが、「イケル・カシージャスはシャビに謝罪などしていない」と完全否定。「今後悪影響が出るだろうと警告するために電話した。ピリピリした時期で代表でも言い合っていた」と険悪な仲だったことを告白した。
そして、昨季はカルロ・アンチェロッティ監督の下でカップ戦とCL専用のGKとして起用され、リーグ戦の出場はわずか2試合。今夏には移籍の噂が騒がれたが「退団は検討したよ。マドリーは常に勝って欲しいから険悪なムードで迷惑はかけたくなかった」と、自らも移籍を考えていたという。
しかし、最終的には残留を決めた。「『競って戦うべきだ』と考えた。移籍に関しては何の交渉もなかった。騒いでいたのはメディアだけだ。僕の意向はここでキャリアを終えることだ」とし、「僕のホームだ。マドリー無しの人生なんて考えられない」と、9歳から在籍するクラブへの愛情を語った。
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