わずかな期間で一気に代表主力に定着
ブラジル大会で屈辱的惨敗を一緒に味わった香川真司(ドルトムント)も久しぶりに合流。古巣移籍によって自信とアグレッシブさを取り戻したユース代表時代からの盟友にも今一度、刺激を受けているという。エースナンバー10を背負う男の攻撃力を最大限生かすことがチームの大きな強みになると森重は語気を強める。
「真司の長所は2列目からの飛び出し。4-3-3ならある程度フリーでゴール前に入っていけるのかなというのはあります。トップ下じゃないけど、そういうイメージでやれればいいんじゃないかな。
真司は一番後ろからのビルドアップというよりは、アタッキングサードくらいの作りが得意。あのエリアでボールを受けてパスを出すとか、耐えてもう1回ボールを受けて前に行くって動きを出せれば、チームにとって効果的だと思います。
真司だけじゃなくて、今の代表は前の選手たちは次々と変わるし、どういうプレーヤーなのかをしっかり把握すること。そこが重要になりますね」と。
1年前の東アジアカップ(韓国)でザックジャパンに初招集される前は「(マンチェスター・ユナイテッドに行った)真司の背中がもう見えなくなった」と悲観的にコメントしていた森重。
しかし、わずかな期間で香川との距離を一気に縮め、アギーレジャパンでは不可欠な主力になりつつある。この2連戦で、彼は指揮官も認めるマルチな能力を前面に押し出し、守備全体を落ち着かせられるのか。新潟とシンガポールでは森重の真価が改めて問われそうだ。
【了】
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