守備の課題も冷静に分析。現実的思考で改善誓う
「前回は失点が多かったんで、まず失点しないところから入るのが基本。自分がその中心にいたいと思います。9月2連戦を振り返ると、やっぱりビルドアップの段階で正確にリスクを背負わずにボールを回すことがより必要だと思う。
チームとして何をしなければいけないかというのはまだ浸透していないからこそ、後ろがリスクゼロ、失点ゼロってことをやらないといけない。とにかく我慢なのかなと思います」と森重はしっかりと最終ラインを統率し、不用意なミスから失点を重ねないようにチーム全体を仕向けるつもりだ。
とはいえ、今回の相手は前回以上の実力を誇るチーム。とりわけ、2戦目の相手・ブラジルは世界トップ中のトップだ。
3ヵ月前のW杯初戦・コートジボワール戦でわずか2分間の衝撃的な逆転劇をピッチ上で味わった森重としては、その貴重な経験を生かしつつ、強豪の攻めを封じる術を見出さなければならないと強く思っている。
「監督が相手の力量によってどういう戦術を採るのかが分かんないですけど、まず相手を分析したうえで自分たちがどう出るのかを考えないといけないとすごく思う。
自分たちがどうこうというより、相手に合わせたサッカーも時には必要。(監督が)勝負にこだわるっているのを見ると、やっぱり相手に対してどう守るかが一番ですね。
ビルドアップに関しても、後ろからボールをつないでいくイメージよりも、うまくスペースを見つけながら戦う方向に切り替えていかないといけないのかなと。
もちろんつなげるところでつなぐのは重要だけど、ロングボールも使いながらスペースを使うことも大事。これからはバリエーションを増やしていかないといけないと思います」と、彼は相手との力関係を頭に入れながら臨機応変に戦い方を変えていくことの重要性を口にした。
こうした現実的思考は、「自分たちのスタイル」に固執しすぎたブラジル大会の反省によるところが大なのかもしれない。