シルバーボールとシルバーブーツを授与されたミュラー【写真：Getty Images】
6日のドイツ各紙で、ドイツ代表MFトーマス・ミュラーにブラジル・ワールドカップ（W杯）で受賞したシルバーボールとシルバーブーツが授与されたことが報じられた。
ブラジルW杯で世界王者となったドイツだが、そのメンバーの中には得点王も、最優秀選手もいなかった。しかし、その中でもミュラーは、得点ランク2位と最優秀選手に次ぐ2番目の優秀選手として2つを受賞。優勝とともにそれらの賞を受賞できたことをまだ誇りに思っているとドイツ紙は伝えている。
決勝からすでに85日を経過した6日、ドイツサッカー協会（DFB）とFIFAのスポンサーであるアディダスから、ミュラーにようやくシルバーボールとシルバーブーツが手渡された。
ミュラーは「常に部屋に飾っておきたいと思う。部屋の真ん中ではないけどね。でも、今日これらを受け取ったことは誇りに思う」と冗談交じりにコメントしている。
2010年の南アフリカW杯では得点王に輝くも優勝を逃し、今大会では優勝したものの5得点でコロンビア代表FWハメス・ロドリゲスに6得点には及ばなかった。最優秀選手も準優勝のアルゼンチンFWリオネル・メッシが選出され誰もが驚いた。これにはFIFAのヨーゼフ・ブラッター会長も「少し驚いた」とコメント。
当時は納得いっていない様子のミュラーだったが、現在は「みんなが思うより落ち着いている。あの時はナーバスだった」と答えている。そして印象に残っているゴールは「ブラジル戦だけど、重要な得点ではなかったね。アメリカ戦もだけど、あれはグループステージだった」と話した。
喜びも束の間、すぐに欧州選手権（EURO）予選が始まる。ミュラーも「監督に選ばれたからには、チームのために全力を尽くす」と浮かれずに気持ちを入れ替えている。
【了】
