目に見えて向上した香川と周囲の連係
今季のドルトムントは引いた相手にどう対処するか、という問題にも向きあっていかなくてはならないようだ。
2014年10月4日、ブンデスリーガ第7節、ドルトムントはホームにリーグ最下位のハンブルガーSVを迎え撃つ。
ドルトムントのスターティング・メンバーは次のとおり。スタート時の布陣は4-2-3-1である。
【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBドゥルム、右CBソクラティス、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにベンダーとケール、2列目は右からオバメヤン、香川真司、グロスクロイツ、【FW】ラモス。香川は1日のCLアンデルレヒト戦に続いて先発出場した。
香川の周囲との連係は目に見えて良くなっている。香川がボールを持ったときのオバメヤンの動き出しは、以前にも増して早くなった。2分、右サイドの前方で香川から受けようと走り出し、6分、中央でラモスが香川に落としたときに、右サイドへの動きを見せる。
オバメヤンは香川からボールが出て来る、という前提で動き出している。そしてそれはオバメヤンに限らず、他の選手達も同様である。香川は周囲との連係の確立という段階は卒業しつつあるようだ。
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