26試合中25試合に先発フル出場
鹿島アントラーズのセンターバックとして不動の地位を築く昌子源。今シーズン、最終ラインの要として代えの効かない存在だ。
前節・徳島ヴォルティス戦こそ後半途中でベンチへ退いたが、それ以外はすべての試合で先発フル出場を果たすなど充実のシーズンを送っている。
点の取り合いを制する試合が多い今年の鹿島だが、ここ3試合は完封勝利を収めており、昌子も最終ラインのリーダーとして存在感を増している。
今回、アギーレジャパンに初めて招集されたが、Jリーグで着々とキャリアを積み重ねてきたことが今回の選出に繋がっているのは間違いない。25節のべカルタ仙台戦では、視察に訪れたアギーレ監督の前で相手の攻撃を封じた。
もちろん、全てが完璧なわけではない。まだまだ成長中だけあって、反省点を口にすることも多い。
15節・FC東京戦では、相手ストライカーのエドゥーとの激しいバトルが繰り広げられた。ブンデスリーガのシャルケなどで活躍したブラジル人ストライカーとの初対戦を終え、昌子は「想像以上だった」という。
「90kgある体型に似合わないスピードと、軽々と片手で抑えることもできる。勝てたプレーはほとんどなかった」
大柄にもかかわらずスピードがあり、駆け引きも上手い。日本人にはいないタイプのFWとの対戦を、鹿島の若きCBは正直に振り返った。
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