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帰国したU-21代表組。主将・大島僚太は鈴木武蔵のいる新潟戦に臨む

今週末、J1第27節を迎える。17位・清水エスパルスと14位・セレッソ大阪、13位・ヴァンフォーレ甲府と16位・大宮アルディージャという、残留争いの直接対決、2位・鹿島アントラーズと4位・ガンバ大阪による優勝戦線の生き残りをかけた上位対決など、シーズンの命運をかけた大一番となるカードも多い。

text by いしかわ ごう photo by Getty Images

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U-21代表で主将をつとめていた大島僚太【写真:Getty Images】

 今週末、J1第27節を迎える。

 17位・清水エスパルスと14位・セレッソ大阪、13位・ヴァンフォーレ甲府と16位・大宮アルディージャという、残留争いの直接対決、2位・鹿島アントラーズと4位・ガンバ大阪による優勝戦線の生き残りをかけた上位対決など、シーズンの命運をかけた大一番となるカードも多い。

 そんな中、ここではアジア大会を終えて帰国したばかりのU-21代表組の動向にも注目したい。ベスト8で韓国に敗れた彼らが、国内リーグでどう奮起するのか。デンカビッグスワンスタジアムで行われるアルビレックス新潟対川崎フロンターレ戦では、新潟の鈴木武蔵と川崎の大島僚太が対峙する可能性がある。

 U-21代表で主将をつとめていた大島僚太は、今週の水曜日から全体練習に合流しており、この新潟戦では先発出場が濃厚だ。帰国後の大島の変化については、中村憲剛も舌を巻いている。

「僚太はキャプテンをやって変わったよ。自分がやらなくてはいけない立場に置かれたことで、アグレッシブさを出すようになったんだろうね。言われたことをやっているだけだと、自分で判断せずに横パスばっかりになったり、他の人に任せるようなプレーが増えてしまうけど、今は前を向いてプレーしようとしている。自分からドリブルで侵入したり、ディフェンスも自分で奪いにいくようになっている」

 実は大島にとって新潟のデンカビッグスワンスタジアムは、2011年の7月にプロとしてリーグ戦初先発を果たした場所でもある。試合ではプロレベルのプレッシャーにとまどい、思うようなプレーが出来ず、0-1で敗れるなど苦い記憶が残るデビュー戦だった。「(プレッシャーが)速いなと思いましたね。サイドハーフが絞ってプレッシャーをかけてくるのは、それまで経験がなかったので」と、当時を振り返る。あのときとはまるで違うと言って良いだろう。

 そしてアジア大会を終えて迎える初めての公式戦になる。

「自分の中ではもう引きずってないです。もちろん悔しい思いもしましたが、引きずった気持ちでチームに迷惑をかけてはいけないので、切り替えてやっています。まずは自分のプレーに集中することですね。自分のリズムでできるように頑張りたい」

 この一戦は、大島僚太にとって新たな成長を見せる重要な一試合ともなりそうだ。

【了】

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