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Jリーグ 10年前

【J1第27節プレビュー】繰り返される「下克上マッチ」

リーグ戦は残り8試合。ラストスパートを図る各チームの熱が、順位の変動にも良く表れている。

text by Football LAB

鹿島(2位)vsG大阪(4位)

【J1第27節プレビュー】繰り返される「下克上マッチ」
柴崎岳と遠藤保仁データ比較

 リーグ戦は残り8試合。ラストスパートを図る各チームの熱が、順位の変動にも良く表れている。前節に首位撃破を果たし、14位に浮上したC大阪は、勝点差1で17位の清水とのアウェイゲーム。その清水を下し、降格ゾーンからの脱出へあと一歩と迫る大宮は、勝点差3で13位の甲府と対戦する。上位グループでは、カシマを舞台に2位の鹿島と4位のG大阪が激突。G大阪は前節の鳥栖戦に続き、直接対決を制して順位の逆転を狙う。今回は、上記の3つの好カードを展望していく。

 両チームの勝点差は3。得失点差も鹿島がプラス1とわずかな差であることから、結果次第では順位の逆転が十分に起こり得る。こういった大勝負を分けるのは、ゲームメイカーの出来だろう。ここでは日本代表を長年支えてきた遠藤と、その後継者に挙げられる柴崎に注目したい。

 両者のスタッツを比較すると、全体的な成功率で上回る遠藤がアシスト数こそ大きくリードするものの、ドリブルやスルーパスなどの崩しに直結するプレーは柴崎の方が多く、現在の勢いが数値にも表れているといえるだろう。

 好調を維持する柴崎が新時代の到来を告げるのか、はたまた百戦錬磨の遠藤が貫禄を見せつけるのか。勝敗とともに、2人の司令塔の戦いからも目が離せない一戦だ。

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