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消滅危機のチバスUSA。人種差別訴訟にも発展したオーナーの愚行。加地亮の未来はどうなる?

text by ダン・オロウィッツ photo by Getty Images , mlssoccer.com

クラブ休止でも活動続行のサポーター・グループ

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Black Army 1850のサポーターが「For Sale」のサインを持って応援

 チバスUSAがクラブを売却するためにリーグ側から要求された条件の1つとして、チームがLAに残る(USL PRO王者サクラメント・リパブリックFCのライセンス取得オファーを妨害した要因)ということがある。

 その条件の一部には、LAで彼ら自身のアイデンティティを構築するために新スタジアムを手配することも含まれるが、悲観的な意見が多い。

 提案されたエクスポジション・パーク(巨大なロサンゼルス・メモリアル・コロシアムに隣接)の敷地内は、2017年までにサッカー専用競技場を造るには時間がなさ過ぎる。

 多くの人々は、遅かれ早かれチームが完全に消滅するかMLSへの参入を望んでいる多くの都市に移転すると考えている。

 チバスUSAのサポーター・グループ「ブラック・アーミー1850」は、来シーズンの活動計画について、LAでロサンゼルス・ギャラクシーと対戦する他のクラブを応援する旨を発表した。

 自らを“ブラック・ゴーツ(黒ヤギ)”と名乗るグループの代表は「フィラデルフィア、ニューヨーク、インディアナポリスなどの都市が我々に何かを見せてくれるならば、スポーツへの愛とギャラクシーへの憎悪を持って信頼関係を構築する」と、ツイッターの公式アカウントに掲載した。

「ブラック・アーミーは存続する。そして、新たなオーナーと協力して我々が今まで積み上げてきたものを続ける」

 予想通り、試合中に「For Sale」のサインを持って応援するなど、自分たちのクラブの売却をアピールしていたが、彼らのツイートは厳しくも楽観的な兆しで終わっている。

#TheDeadShallInheritTheCity (亡者が都市を受け継ぐ).

 それでも、今なおチバスUSAは生きており、失われたシーズンを最大限に生かす方法を探している。

【了】

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