FFP度外視も作戦の1つ? 飛ぶように売れるスター選手のグッズ
パリSGのスポンサーには、胸スポンサーのエミレーツやシャツ契約のナイキをはじめ、マクドナルドやマイクロソフト、日本勢からはパナソニックも名を連ねる。
だが、クラブ経営としては、少しやり過ぎた。
13/14シーズンの会計監査で、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に抵触し、その結果、今季の経営内容によっては4,000万ユーロ(約56億円)が返還されるものの、6,000万ユーロ(約84億円)の罰金のほか、今季CLの選手登録人数の制限(25人から21人に減)や移籍金の支払い制限などが課せられたのだ。
FFPについては、UEFAに加盟する711クラブ(2014年8月現在)のうち、74のクラブに疑いの目が向けられたとされるが、具体的に処分が下されたのは、パリSGやマンチェスター・シティ、トルコの名門ガラダサライなど、全部で9チーム。
しかしFFPを度外視した経営も作戦の1つだったのか、世界の目抜き通りとも言えるシャンゼリゼ通りに面したパリSGの公式グッズ販売店では連日、ズラタン・イブラヒモビッチやエディンソン・カバーニらのレプリカシャツをはじめ、商品が飛ぶように売れているという。
ただし、グッズ販売という点では、世界を抜きには語れない。
次表は、クラブ別レプリカシャツの販売枚数を示した表だが、例えばユナイテッドのグッズ販売額は、本国よりも中国のほうが大きいように、ここでも顔を覗かせるのは、いつもの常連チームだ。
英デイリー・ニュースの調べによると、09/10から13/14シーズンまでの平均販売枚数では、パリSGが10位、オリンピック・マルセイユが8位となっている。