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パリSG、コマーシャル収入でトップに浮上
オフ・ザ・ピッチでも、サッカーをめぐる激しい戦いが繰り広げられている。
アディダスとナイキがぶつかり合う、ゲームシャツやキット(用具)の市場でだ。
コマーシャル収入のなかで、もっとも大きな比重を占めるのは、胸スポンサーとゲームシャツ・メーカーとのスポンサーシップ(シャツ契約)である。
グラフは、コマーシャル収入全体の売上を表したもの。
総収益ではワンツー・フィニッシュを迎えるレアル・マドリーとバルセロナも、この部門では、それぞれ3位と5位に下がり、イタリアからはACミランだけがランクインしたように、セリエAについても、やや陰りが見える。
代わって、パリSGがトップに躍り出た。
総収益の64%がコマーシャル収入という歪んだ収益構造であることは否めないものの、総合ランキングでも11/12シーズンの10位から一気に5位の座を奪取するなど大躍進した。
それを支えたのは、オーナーであるカタール・スポーツ・オーソリティの盟友、カタール・ツーリズム・オーソリティである。同社は2013年、前年までさかのぼって16年までの4季契約として年間2億ユーロ(約280億円)の資金提供に合意した。
だが、カタール勢のテコ入れは、それだけでは終わらない。
バルセロナのリオネル・メッシとグローバル・ブランド・アンバサダー契約中のカタールの大手通信OOREDOOは、総額7,500万ユーロ(約105億円)の5年契約を締結。
国土の大半が砂漠というカタールは、そうやって『華の都パリ』という不動のブランドを手に入れることに成功したというわけだ。