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フットボールマネーを追え!【07】アディダスとナイキ、火花を散らす2社。マンUはシャツ契約で100億円以上の利益

あらゆるスポーツにおいて御馴染みのブランド、アディダスとナイキ。この2社はご存知の通り、サッカーでも激しい争いを繰り広げている。ゲームシャツが飛ぶように売れることも相まって、クラブには胸スポンサーから莫大な契約金が入ってくる。

シリーズ:フットボールマネーを追え! text by 小松孝 photo by Asuka Kudo / Football Channel

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パリSG、コマーシャル収入でトップに浮上

 オフ・ザ・ピッチでも、サッカーをめぐる激しい戦いが繰り広げられている。

 アディダスとナイキがぶつかり合う、ゲームシャツやキット(用具)の市場でだ。

 コマーシャル収入のなかで、もっとも大きな比重を占めるのは、胸スポンサーとゲームシャツ・メーカーとのスポンサーシップ(シャツ契約)である。

 グラフは、コマーシャル収入全体の売上を表したもの。

フットボールマネーを追え!【07】アディダスとナイキ、火花を散らす2社。マンUはシャツ契約で100億円以上の利益
コマーシャル収入ランキング・トップ12チーム

 総収益ではワンツー・フィニッシュを迎えるレアル・マドリーとバルセロナも、この部門では、それぞれ3位と5位に下がり、イタリアからはACミランだけがランクインしたように、セリエAについても、やや陰りが見える。

 代わって、パリSGがトップに躍り出た。

 総収益の64%がコマーシャル収入という歪んだ収益構造であることは否めないものの、総合ランキングでも11/12シーズンの10位から一気に5位の座を奪取するなど大躍進した。

 それを支えたのは、オーナーであるカタール・スポーツ・オーソリティの盟友、カタール・ツーリズム・オーソリティである。同社は2013年、前年までさかのぼって16年までの4季契約として年間2億ユーロ(約280億円)の資金提供に合意した。

 だが、カタール勢のテコ入れは、それだけでは終わらない。

 バルセロナのリオネル・メッシとグローバル・ブランド・アンバサダー契約中のカタールの大手通信OOREDOOは、総額7,500万ユーロ(約105億円)の5年契約を締結。

 国土の大半が砂漠というカタールは、そうやって『華の都パリ』という不動のブランドを手に入れることに成功したというわけだ。

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