重要となる試合は町田VS金沢
続いて、各チームからアシスト数が多い2選手をピックアップした。金沢の山藤健太は4アシスト中の3つがセットプレーによるもの。金沢のセットプレー(パス系)は佐藤和弘と山藤がキッカーを務めることが多く、佐藤も3アシスト(うちセットプレーが2つ)を記録している。
得点力のある町田はやはりアシスト数も多い。遠藤敬佑の9アシストはリーグトップの数値で、それに次いで鈴木崇文が2位となっている。特筆すべき点は2人とも自らゴールを決められる選手であるところだろう。特に遠藤は少ない出場時間(アシストランキング30位中、出場時間が1000分に満たないのは遠藤のみ)で得点に関与しており、ジョーカーとしても期待できるアタッカーだ。
長野は左サイドの高野耕平と中盤の向慎一がともに5アシストでチーム内1位。パスCBP、クロスCBPが6名中トップの向はセットプレーのキッカーも担っている。ちなみに、彼らが5アシストを記録したのは6月までの試合で、7月以降だけで見るとロングスローを持つ松原優吉や、得点王で紹介した宇野沢が記録した2アシストがチーム内トップとなっている。
3チームとも残りは7試合。ホームゲームだけで見ると町田は5試合あり、金沢、長野は4試合。直接対決はほぼ消化してしまい、残りは10/12(日)の町田vs金沢のみ。フェルナンジーニョ加入後、1敗しかしていない鳥取がこの3チームすべてとの試合を残しており、昇格を争う上で重要な試合となるだろう(逆にいえば鳥取に奇跡的な逆転劇の可能性もある)。J3の初年度を歓喜で終えるのはどのチームか、目が離せない。
【了】
記事提供:Football LAB/データスタジアム
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