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日本代表 10年前

“インサイドハーフ”香川、アギーレジャパンでどう生きるのか? 柴崎とのコンビが好相性

text by 河治良幸 photo by Getty Images

自らリズムを作り出すことが今後4年間のテーマ

“インサイドハーフ”香川、アギーレジャパンでどう生きるのか? 柴崎とのコンビが好相性
柴崎岳【写真:Getty Images】

 面白いのは香川と柴崎のペアだ。柴崎はベネズエラ戦で見せた様なタイミングの良い飛び出しからのシュートもレパートリーに入ってきているが、本質的にはプレーメーカーだ。

 ボランチの経験も豊富な彼が中盤で組み立ての軸となりながら、香川を前に押し上げる。4-3-3を起点に、流れの中で4-2-3-1の形を作っていくことで、香川が持ち味を発揮しやすくなる。

 香川は4-2-3-1のトップ下の場合、相手のCBとボランチに囲まれる形で孤立してしまい、結局下がった位置に引いてさばくことが多くなる傾向がある。しかし、もともと4-3-3からスタートして、流れの中でブランクとなっているトップ下のエリアに入っていけば、流れの中で相手を背負いにくい。

 ただ、相手に押し込まれる時間が長くなり、ロングカウンターに頼る様な試合展開になれば4-3-3のインサイドハーフであっても厳しくなる。相手をチームの守備にはめ、攻撃時に安定したビルドアップで高い位置に起点を作っていけるかどうか。

 結局のところ香川の活躍はチームの機能性にもかかっているが、ブラジルで悔しい思いをした香川としては、そうした良いリズムを自分から作って行く、周りの良いプレーを引き出す様な姿勢も見せてほしい。それこそ今後の4年間で香川がチームの中心となっていく1つの条件だろう。

【了】

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