状態は確実に上向き。輝きを取り戻すか
一方で香川が「他の選手の特徴はある程度もう理解出来ている」と言うように、他の選手達も香川の特徴をある程度もう理解出来ているのだろう。
アンデルレヒト戦では、オバメヤンからのパスはもとより、これまでよりインモービレからのボールも入った。23分には、右サイドで、ピシュチェク、グロスクロイツ、インモービレとともに、ドルトムントは香川が中心となったパス交換を見せる。
そして後半の2得点はいずれも香川を経由してのものである。68分、香川が右サイドに大きく叩いて、ピシュチェクがボールを貰って上がり、アーリークロスを入れる。ラモスが飛び込む。2-0。
少しアンデルレヒトが勢いづいていたときだったので、そのタイミングでも意味のある追加点だった。
78分には、香川が左サイドから相手の右SBナイヤルと右CBムベンバの間へとパスを通してオバメヤンへ。オバメヤンが折り返すと、ラモスがワントラップでナイティンクを交わしてゴールの右へときっちり流し込んだ。
最後は82分に投入されたカバセレを中心とするアンデルレヒトのスピードのある攻撃を凌いで、ドルトムントが3-0のスコアで勝利を収めた。
アンデルレヒトとの力関係の差を考えれば、手放しで喜べるものではないが、ドルトムントは負の連鎖をひとまず絶ち、香川は本当の意味での輝きへの確かな途上にあることを示した。
次戦の4日の相手はブンデスリーガで最下位のハンブルガーSVであるだけに、勝って中断期間へと突入したいところだ。
【了】
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