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香川真司 10年前

「視野が落ち着いていた」。香川、状態上向きで先制アシスト。連動したプレスが安定感もたらす

ドルトムントは、チャンピオンズリーグにおいてアウェイでアンデルレヒトを3-0と下した。フル出場した香川真司は、チーロ・インモービレの先制点をアシスト。徐々に状態は上がっている。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドルトムントが主導権。チームの市場価値がそのまま反映

「視野が落ち着いていた」。香川、状態上向きで先制アシスト。連動したプレスが安定感もたらす
インモービレがきっちりと先制ゴールを決める【写真:Getty Images】

 決して手放しで喜べる訳ではないが、ドルトムント、そして香川真司にとって一安心することの出来る結果となった。

 2014年10月1日、チャンピオンズリーグのグループステージ第2節において、ドルトムントはアウェイでベルギー王者のアンデルレヒトと戦う。

 ドルトムントのスターティング・メンバーは次のとおりである。

【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBスボティッチ、左CBソクラティス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにベンダーとケール、2列目は右からオバメヤン、香川、グロスクロイツ、【FW】インモービレ。香川はトップ下として先発出場する。

 開始直後の5分間で、勝負の行方は見えてしまった。全体をコンパクトに保つドルトムントに対して、アンデルレヒトは繋いでいくことが出来ない。

 ドルトムントの3億4420万ユーロに対してアンデルレヒトは6980万ユーロという、ドイツの移籍市場専門サイトのトランスファー・マルクトによる両チームの市場価値の差がそのまま現れることとなった。

 その中で3分、オバメヤンからボランチとディフェンスラインとの間のスペースでボールを受けた香川は、浮き球でインモービレへとパスを送る。インモービレがきっちりとゴールを決めて、ドルトムントが幸先良く先制点を上げた。

 またドルトムントは直近のシャルケ戦に比べて、プレスの連動性が改善されていた。ボランチに復帰したケールがチームに落ち着きをもたらし、ベンダーとのダブルボランチは、お互いの適切な距離と連係を取り続けることで、チームに安定をもたらした。

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