得点は終盤のPKのみ。日本の守備力に苦戦
アジア大会で16年ぶりとなった日韓戦は、韓国が制した。
後半40分過ぎまで両者一歩も引かぬ熱戦が繰り広げられたが、試合終了間際に得たPKで韓国が先制。それがそのまま決勝点となり、詰め掛けた4万3000人を超える大観衆は韓国の勝利に酔いしれた。
これでアジア大会における日韓戦の通算戦績は、韓国の6勝1敗。日本にとっては嫌なジンクスが続く結果となっている。
ただ、韓国メディアは日韓戦の勝利を手放しでは喜んでいないようだ。
『MKスポーツ』は「金狙うイ・グァンジョン号の前に日本はいなかった」と見出しの威勢こそいいものの、「一枚格下と思われていた日本は、想像以上に強かった。守備もしっかりとしていた。(韓国は)FKやCKなどのチャンスを何度も掴んだが、決定機を作ることはきなかった」と日本の守備力を評価。
「むしろ鈴木武蔵、中島翔哉、矢島慎也らによる日本のカウンターに苦戦した」とも伝えている。
『XPORTS NEWS』も「結局は勝った韓国、AG日韓戦の勝率は85%」という記事で、「快勝を望んだが、後半41分に決めたチャン・ヒョンスのPKでかろうじて勝利しただけだった。韓国は21歳以下のメンバーで臨んだ日本からなかなかゴールを奪えなかった」と振り返っている。
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